“瀧 ことは” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

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腐男子先生!!!!!3

 

オタク生活に卒業という文字はない!……はず?? 腐女子JK・朱葉(神絵師)もついに高校3年生に進級! イケメン生物教師としてのオンの顔と、残念なオタクのオフの顔を持つ担任の腐男子先生・桐生(信者)との関係にモヤモヤしつつ 進路相談(三者面談)をすると、まさかの反応が……!? 受験に向け、同人活動休止にゲームも漫画もアニメも自制! 我慢の先にある二人の未来は……?? 「オタクの予定は半年先まで決まり続けるからな」 共感しすぎるオタクラブコメ、堂々完結!!!!!

高校3年生になり、大学受験が目前に迫ってきた朱葉。母親を踏まえた三者面談で桐生から何気なしに出てきた言葉にショックを受ける。桐生にとって自分はただの生徒でしかないのか?ジャンルが変われば次の「神」をみつけてしまう程度の存在なのか……と、なんとなしに桐生を避けるようになったまま、高校生活最後の同人イベントを迎えることに……。

「卒業」おめでとうございました!!!

いやもうまず本当に3巻が出てくれたことがめちゃくちゃ嬉しいしめでたい!!!前巻から一年以上経ったし、色々と文庫での完結は難しいのかなと思い始めた矢先の出来事だったので喜びもひとしおでした……。同人オタクの悲喜こもごもを描くお話だからこそ、「紙の本」で最後まで読めるのにはまた一層の感慨深さがあります。いやもう本当に好きな話なので素直に紙で読めてよかったWeb版初読時の感想はこちらです!!

っていうかもうあのシーンやこのシーンに挿絵がついたことに喜びを感じざるを得ないのですが、特に文化祭編のふだせん挿絵最高でしたそこに挿入ると信じてましたーーー!!!あとほんとラストの挿絵はもうね、ああやって気合い入れて描かれると、泣くしかないよね。

変幻自在に色を変える桐生と朱葉の関係性が楽しい。

あるときは気の合うオタク友達、またあるときは同人作家とその信者、そしてあるときは教師と生徒──と、色とりどりに変化していく二人の関係性がとても良かった。特に、今巻で語られる作家と読者の関係性の話がめちゃくちゃ好き。「神様は、信者を選べない」という言葉の本当の意味に、神作家と信者として始まった関係が徐々にそれだけではない、かけがえのない相手へと変化していった道程を感じて胸が熱くなってしまう。

後半に行くにつれて不器用ながらにお互いの気持ちを自覚した二人の関係が少しずつ甘くなっていくのがたまらないのですけど、それはそれとして終始挟み込まれる気の合うオタク男女なやりとりが大変に楽しく。最後まで一貫して「オタク楽しい!」のお話なのが最高でした。

きりゅせんほんと「そういうとこ」だぞーーー!!!

朱葉との関係や問題児・都築の進路指導を経て、桐生にとって“擬態”でしかなかった教師という職業が彼にとっての天職となっていく姿が印象的でした。教え子たちに一生モノの“好き”を見つけてほしいという桐生の願いにも似た信念は、紛れもなく彼が“オタク”として生きてきてそして見つけ出した人生観なわけで、タイトルの通りの“腐男子先生”になっただなあと。いや、だからといって都築への進路指導の結末は色々とどうかと思うんですけどね!?あとやっぱり何度読んでもあの流れからの個室焼き肉はいかがなものかとおもいます!!!いやそこ選ぶのわかるし、あながち間違いではないんですけど、ムードぶちこわしだからね!!?ホントそういうとこだぞ!!??

都築くんといえば電子書籍版の短編がめちゃくちゃよかったので全都築くん好きのオタクに読んでほしい…………。あと小説家になろう版の後日談のマリカさんと都築くんの話がめちゃくちゃ好きなので全マリカさんと都築くんが好きなオタク読んでほしい…………。(小説家になろう版、特に3巻は削られた部分が多いので書籍版から入った人には読んでほしいんですよね。都築の進路指導の話とかも結構削られてたし。あと後日談が好き。R18書く書かないのやり取りとかもニヤニヤする)


腐男子先生!!!!!2

 

イベント会場で残念な出会いを果たした腐女子JK・朱葉(神絵師)と腐男子先生・桐生(信者)。イケメン生物教師としてのオンの顔と、残念なオタクのオフの顔を使い分けながら朱葉とオタ活に勤しんでいた桐生だったが、世はまさに新学期。図らずも桐生は進級した朱葉の担任になってしまい…!?「早乙女くんの人生からブロックされたら、すごく、困る!」朱葉の熱烈なフォロワーも学校に入学し大波乱のオタクラブコメ第2巻!!!!!(「BOOK」データベースより)

同人活動をしている女子高生と、彼女の面倒くさいファンだったイケメン教師(※隠れ腐男子)が繰り広げるオタク系ラブコメ。1巻からめちゃくちゃ間が空いたのでこれは2巻が出ないコースかなおのれエンブレと思っていたのですが……続きが出ました!!

序盤のオタクネタがとにかくキレッキレで、今リアルタイムでオタクしてる私がめちゃくちゃ楽しい。二次創作や腐女子あるあるを盛り込みつつも、ここ数年をオタクとして生きてきた人ならピンとくるあのネタこのネタがこれでもかというほど詰め込まれているのが楽しくて仕方がない。特にここ4年ほどアイドルマスターSideMのオタクをしているので、私はとある腐男子先生の国民のチョコレートの日直前休日の話でわかりすぎて死んだ。っていうか現地に居た。分かる人は是非原作該当部分を読んでから一覧に戻って投稿日時を見て欲しい。……ねえこれリアルタイム過ぎない!?Web小説ってすごい!!

どちらかというとオタク男女のドタバタが中心だった前半から、朱葉の進級が近づくに従って少しずつラブコメ比重が高くなって来る気がする。トリプルフェイスで執行するけど。信者から粘着される話はリアルで想像すると怖すぎるんだけど、読んでいくと最終的に一番ヤバイのって先生じゃない!?ってなるの本当に不思議ですね……なんでこの人、朱葉のフォロー関係からリプライまで朱葉自身よりも把握してるんだろう。いっそ粘着犯の言い分の方がある意味「オタクあるある」的だったな!!(普通はそこからリアル粘着はしないけど)

三年生になり、ただの「同じ学校の教師と生徒」から「担任と教え子」にランクアップしてしまった二人。一見距離が縮まったようにも見えるけれど、むしろ以前よりも不自由になった事の方が多くて。物語の舞台も放課後の生物準備室から教室と部室に。朱葉の大ファンである後輩の咲やリア充クラスメイトの都築を加え、少しずつ変化していく二人の関係が印象的でした。

2巻ラストを飾るカラオケボックスのエピソードはなろう版と商業版でオチが違うと聞いて、なろうの該当箇所を読み直しに行ったのですが、あっちの話もめちゃくちゃ好きなので単行本からの人は是非原作版も読んでください。該当箇所は61〜62話です。

書籍版は口から砂糖吐く感じで大変けしからんのですけど!!
「早乙女くんに向けて歌うよ」のあの遠回し感も!!
「そういうプレイ」って嘯くのもすごい好きで!!!
(ところで早乙女くんに向けて歌うやつの元ネタがわからない…)
↑これの話言及いただきましたありがとうございます……某スケートアニメだそうです。

余談なのですが電子書籍版特典のおまけ小説がすごく良かったです。リアルでの付き合いがある気のおけないオタク友達の家で泊まりで遊ぶってまじこういうノリになりますよね……空気感の再現度が高すぎる。


腐男子先生!!!!!

 

ごく普段の腐女子・早乙女朱葉のスペースに同人誌を買いに来たのは、ごく普通の腐男子・桐生和人。ただひとつ、ごく普通と違ったのは、二人は高校の教え子と教師だったのです―。イケメン生物教師の真の姿がもっさり残念メガネ男子かつ同じ沼の狢…だと…!?そう、これは―教え子を神(絵師)と讃えるイケメン腐男子先生と、とある腐女子の物語。こんな先生に教えられたい!?共感しすぎるオタクラブコメ登場!!!!!(「BOOK」データベースより)

 朱葉の同人誌を買いに来た一見冴えない腐男子は、イケメンと評判の生物教師だった!?それ以来、自分のファンだという桐生先生との交流が始まって……?というお話。「小説家になろう」を原作とした書籍化作品。(→原作はこちら

 面白かった…!!同人の修羅場でテンパる話とかオタクものの定番のお話も盛り込みつつ、SNSやソシャゲや応援上映など最新のトレンドネタをぶっこみつつ、大人のオタクと未成年オタクの資金力の差とかでガヤガヤしたり、ワイワイ盛り上がっていくのがすごく楽しい。特にオタネタの鮮度の速さは原作Web小説ならではですね。「好きなものには末永く課金したい」は金言。

 ふたりの距離感が重くなく軽くもなりすぎず、ラブコメ以上ラブコメ未満という感じでとても好き。学校という空間でいつも一緒にいられる反面、生徒と教師という体面を保つためには色々と関係を取り繕う必要があり、そこにひとかけらの禁断感と、素直に近寄れないもどかしさが生まれていくのが良かった。そしてラブコメっぽい展開になっても先生の面倒くさいオタクぶりが障害になっていくのにニヤニヤする。

 特に個人的に大好きなのが、ライブのチケットを譲渡するのに主人公がわざと本人の目の前でツイッターでの募集をかけ、そこに先生の取引垢(プライベート垢ではない)が初対面を装いチケットの譲渡を持ちかけるというシーン。あくまで先生が個人垢を晒さないこと、目の前で喋っているのにわざと一回SNSを介するところとか平安時代の恋文のやりとりのような軽妙さ、様式美を感じて。桐生が一オタクとしての自分(本音)と教師としての自分(建前)を使い分けてくる感じ、最高に良かったです。

 それでこの後この関係のままゆる〜く続くのかラブコメ方向に行くのか大変気になってて書籍化してない部分を読むか悩んでるんですけど書籍化されてからじっくり読みたい気もして大変悩みます。書籍化部分も未収録のネタとかあるみたいなのでそのうち読みたい。なおpixivコミックではじまってるコミカライズも大変良かったので気になる方はそちらからでもどうぞ。

「けどその代わり、今度から原稿は手伝わせないように」
 返す刀のその言葉に、朱葉はちょっと気まずい顔で笑って。
「や、やっぱ、だめでした……?」
 勝手に一方的に仲間だと思って、やりすぎたかな、と顔色をうかがうように聞いてみれば。桐生は自分の顔を覆うようにして。
「新刊は本の形で読みたいの……」

 ところでこれがわかりすぎて困る……(面倒くさいオタク全開)


【Web版】腐男子先生!!!!!

作者: 瀧ことは

ごく普通の腐女子と、ごく普通の腐男子が出会った。イベント会場で。
ただひとつ、ごく普通と違ったのは、二人は高校の教え子と教師だったの……でした。

2018年3月、高校卒業とともに、完結。
卒業おめでとう。
そして、ありがとう!!!!!
ジャンル:現実世界〔恋愛〕

序盤は「腐男子」と「腐女子」がお互いの趣味や関係を周囲に隠しながら「オタク楽しい!!」する話で、それがだんだん「描き手」と「読み手」の話になり、「教師」と「教え子」の恋のお話、初めて担任になった先生と未来に向けて悩む高校生がお互いの道に迷いながら共に歩もうとする恋愛と青春の話になっていく。タイトル通りにオタクネタをふんだんに盛り込みながら、二人の関係の変化に従って物語も色とりどりに変化していくのがとても楽しかった。

朱葉が同人を一時引退してからは恋愛と青春へのふり幅が大きくなったけど、お互いに一定の線を引きつつ「好きなもの」にどこまでも真摯な二人の姿が印象的でした。あと、書籍版感想でも書いたけどとにかくリアルタイムに流行った作品のネタを詰め込んでいく姿勢がどこまでもWeb小説という今を生きるメディアならではでめちゃくちゃ楽しい。旬を過ぎても一般的なオタクの話として楽しくはあるんだけど、リアルタイムで読むのはテレビアニメのリアルタイムTwitter実況みたいな中毒性あるよね。SideMの2ndライブの話がライブの翌日にアップされてた話をまたする。

それにしてもメイン2人の関係も良かったし、両想い度が上がっていくにつれ残念なオタクでありつつもいちいち良い所を攫って行くふだせんに「そういうとこだぞ!!!!!」するの最高に楽しかったけど、個人的には最初は当て馬的な感じででてきた幼なじみの太一とクラスの軽薄な男子・都築が気になって仕方なかったです。特に太一は都築と同部という繋がりで再登場してからが本当に好きで。もうカップリングになっちゃいなよ!!!と思うがマリカさんと都築くんの組み合わせも好きなので僕は私は。

▼書籍版感想


▼Amazon

「好きラノ 2018年下期」投票します。

企画元:ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2018年下期

 安定の滑り込みですいません……Twitterからの投票も受け付けられてますのでお気に入りの作品があるかたは是非ご参加ください。一部「2018年のまとめ」と被ってる部分がありますのでそのへんは適度に短めにしていきます。

amazon.co.jp:彼女のL 〜嘘つきたちの攻防戦〜
少年と2人の少女が織りなす「優しい嘘」の物語。
三田 千恵「彼女のL 〜嘘つきたちの攻防戦〜」
【18下期ラノベ投票/9784047352308】
「嘘」を見抜くことが出来る少年が、一人の少女の死の真相を追いかける青春ミステリー。事件を追ううちに少しずつあらわになる「優しい嘘」の全貌と、それと並行で繰り広げられる主人公の家族にまつわる物語にすこし切ないけれど温かい気持ちにさせられる。あと個人的に「嘘つき」な少女・佐倉と主人公の距離感と会話のテンポがめちゃくちゃ好き。とにかく佐倉が可愛いので表紙にソワっとなったら読んでみてほしい。
amazon.co.jp:ラストラウンド・アーサーズ クズアーサーと外道マーリン
平和な「日常」と異能な「非日常」の対比が楽しい。
羊太郎「ラストラウンド・アーサーズ クズアーサーと外道マーリン」
【18下期ラノベ投票/9784040728292】
昼は平和な(?)学園生活。夜はアーサー王の末裔達が『円卓の騎士』と共に駆け抜ける非日常の戦いへ──。少し前に流行った昔懐かしの学園異能的な構図が最高に懐かしくて楽しい。割とクセ者な主人公すらも振り回す「ロクでなし」ヒロインがむちゃくちゃやりながらも、そのカリスマと行動力で周囲の望む「王」としてひた走る姿が眩しかったです。
amazon.co.jp:ロクでなし魔術講師と禁忌教典13
相棒対決とかこんなの好きに決まってるじゃないですか!!
羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典13」
【18下期ラノベ投票/9784040727233】
もうほんとロクアカは折返しに入ってからずっと最高に面白いんですけど今回のはもうあらすじからしてしんだし読んだらますます死ぬしかなかった。手の内を知り尽くした相棒だからこそ出来るギリギリの戦いが最高に熱いし、序盤からこの相棒対決のための布石みたいになってるのが大変にずるかった。こんなに萌えたの久しぶりなのでそういうの好きな全人類読んでほしい(クソデカ言語)
amazon.co.jp:腐男子先生!!!!!2
ちょっぴりラブ増量な「オタク楽しい」ラブコメ!(本年度2回目)
瀧 ことは「腐男子先生!!!!!2」
【18下期ラノベ投票/9784047352940】
2巻が出たのが本当に嬉しかったオタクJKと腐男子な担任教師のラブコメ。オタクネタ周りの尋常じゃない「あるある」感と、Web小説ならではのリアルタイム感と、進級話あたりから少しずつ増量していくラブコメ感が大変に楽しかった。Web版と少しだけ展開の違う物語も楽しかったので、このまま最後まで書籍化されるといいなあ。あと、電書版特典の書き下ろし短編がめちゃくちゃいいので紙の本しか買ってない人はなんとかして読んでほしい。
amazon.co.jp:ファイフステル・サーガ2 再臨の魔王と公国の動乱
主人公2人の邂逅が、最高に燃える。
師走 トオル「ファイフステル・サーガ2 再臨の魔王と公国の動乱」
【18下期ラノベ投票/9784040727004】
こちらも今年のまとめで取り上げたのでほぼ同じことをもう一度書くんですけど、魅力的なキャラクター達が所狭しと駆け巡るのがとても楽しいシリーズ。主人公である傭兵団団長・カレルと裏の主人公的存在である昼行灯を装う王子ヴェッセルとの邂逅が最高に楽しかったしコルネリウス団長は絶対好きな女子いるでしょ…って感じなので気になる人は読んでほしい。
amazon.co.jp:錆喰いビスコ2 血迫!超仙力ケルシンハ
2時間くらいの長編オリジナルアニメーションでみたい。劇場で。
瘤久保慎司「錆喰いビスコ2 血迫!超仙力ケルシンハ」
【18下期ラノベ投票/9784048938327】
去年散々ランキング総嘗めにしてて割と今更感強いんですけど面白かった〜。2人の少年が繰り広げる「愛」と「絆」の冒険譚。最強のふたりをもってしても大苦戦するのにふさわしい強敵と命がけで対峙して、それでも最後はサッパリと爽快感のある終わり方してくるのが楽しかったです。
amazon.co.jp:スレイヤーズ16 アテッサの邂逅
20年経っても色あせない面白さに震えた。
神坂 一「スレイヤーズ16 アテッサの邂逅」
【18下期ラノベ投票/9784040729053】
18年ぶりの本編新刊でさすがにノリや雰囲気が変わっているのでは……とおもいきや、本当に18年前からそのままやってきたようなノリと面白さが凄かった。畳み掛けるようなテンションは相変わらずキレッキレだし、それはそれとして物語で時折顔をだす魔術談義が楽しくて、私が好きだったスレイヤーズだ!!という感じ。良い意味でリアルタイムにアニメや原作を読んでハマった人たちは楽しめるお話だと思うので懐かしい!とおもったら読んでみてほしいです。


読んだら元気になる!(かもしれない!)ライトノベル10選

だいぶ前からこの企画をやろうやろうと密かに狙っていたのですが……最近良くツイッターなどでつぶやいてる「このラノベを読むと心が健康になる」というおすすめのラノベをまとめました。

基本的に私は「オタクの推し語りは健康に良い」という文脈で使うんですがそれ以外の方向性のタイトルもいくつか。基本的には過酷な展開にもめげずにポジティブ&ハッピーなキャラクター達にニヤリと出来る作品が集まっているはず……です。

効用には個人差があります。

限界オタクの推し語りは健康に良い5選

栗原ちひろ「死んでも推します!! 〜人生二度目の公爵令嬢、今度は男装騎士になって最推し婚約者をお救いします〜」→感想
「推し」の心は世界も救う!!!
「推し」の婚約者・フィニス様を死なせてしまった主人公が令嬢から騎士へと華麗に転身。婚約者ではなく相棒として2回目の人生を送ろうとするやりなおし物。事ある毎に描写される主人公の「フィニス様萌え」がめちゃくちゃに健康に良い。なんなら周囲の主要人物たちも概ねフィニス様を推してくし、2巻ではフィニス様も主人公萌えを語り始めるのでますます健康に良い。既刊2冊。
瀧ことは「腐男子先生!!!!!」→感想
オタク活動って楽し〜い!!!!!
歴戦の腐男子である男性教師と彼の「推し作家」であり教え子でもある女子高生が繰り広げるラブコメ。応援上映やソシャゲのガチャや同人の修羅場などオタクにとっては身近な話題をネタにした様々な名言が飛び出してくるのがとても楽しく、ふたりがことあるごとに繰り広げる「萌え語り」がとにかく健康に良い。3巻完結。
恵ノ島すず「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」→感想
私達の「推しカプ」がめちゃくちゃに可愛い!!!
ゲームの推しカプに声が届くようになって…というところからはじまる、現実とゲームを舞台にしたWラブコメ。オタクの丁寧すぎる心情解説によってツンデレ悪役令嬢の牙城は丸裸になり、あとはただひたすら彼女にメロメロな王子と王子に口説かれて恥ずかしがる悪役令嬢が残るのだった。どのカプも可愛いしか無くて健康に良い。2巻完結。
橘公司「王様のプロポーズ」→感想
一目惚れした推しが可愛い。僕だけど。
とある事情からヒロインと一心同体状態になってしまった主人公が、実は最強の魔女であった彼女の代わりに世界を救う戦いに巻き込まれていく。ヒロインに一目惚れした主人公が割りと自分の想像も踏まえつつすごい勢いでポジティブにヒロインをヨイショしていく様子が大変に健康に良い。同作者の「蒼穹のカルマ」もめちゃくちゃ姪が好きな最強の叔母の話で健康に良かったですね…。既刊2冊。
二月公「声優ラジオのウラオモテ #07 柚日咲めくるは隠しきれない?」→感想
推しが同期で、後輩が推しで
声優でありながら声優オタクでもある主人公達の先輩・柚日咲めくる視点で語られる第7巻が特に良かった。同期の花形声優(推し)や生意気な後輩声優(推し)とリアルで会話出来る存在である彼女が、至近距離から様々なファンサを喰らって内心悲鳴を上げる様子が健康に良い。3巻以降でめくるちゃんの出る巻は概ね健康に良いです。既刊7冊。

両想いカップルのイチャイチャ(二次元に限る)は健康に良い3選

手島史詞「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?」→感想
不器用な一方通行→両想いになってからのイチャイチャ!!
闇オークションで出会った奴隷エルフのヒロインに一目惚れした魔王が全財産叩いて衝動的に彼女を落札したのはいいがどう扱ったら良いかわからなくてわたわたするお話。ヒロインをどう扱ったら良いかわからない主人公が独り相撲を繰り広げる初期の展開も最高ですが、両想いになってからすごい勢いで加速していくイチャイチャ展開が大変健康に良い。既刊21冊。
コイル「オタク同僚と偽装結婚した結果、毎日がメッチャ楽しいんだけど!」→感想
適度な距離感のまま、自然に距離を縮めていくふたりが可愛い
隠れ同人オタクの主人公が隠れアイドルオタクな同僚と偽装結婚して、郊外の広い家で同居生活するお話。一緒にいてストレスを感じない関係性から少しずつ距離を縮めていって愛が育まれる感じが大変心地よかった。2巻で両想いになったあとのイチャイチャぶりが大変健康に良い。既刊2冊(今月3巻が出ます)。
小野上明夜「死神姫の再婚」
この夫、嫁にメロメロすぎません???
いわくつきだが家柄は良いバツイチ令嬢と愛の無い婚姻関係を結んだ「強」公爵が、マイペースで少しズレた妻に少しずつ絆されていって…。巻を重ねる毎に妻にメロメロになっていくコワモテの旦那様と、旦那様に愛を与えられてわけもわからず「お腹が痛い」と訴える妻。限界を超えた夫婦のイチャイチャ模様がめちゃくちゃ健康に良い。22巻完結。

ちょっと意味が違うけど健康に良い2選

中村颯希「ふつつかな悪女ではございますが 〜雛宮蝶鼠とりかえ伝〜」→感想
常に死と隣合わせな肉体が、どうしてこんなに健康に!?
寵愛を一身に受ける病弱な雛女と、彼女を羨む嫌われ者で落ち目の雛女。正反対のふたりが入れ替わってしまいさあ大変!?というお話。とにかく入れ替わりによって健康な肉体を得た主人公・玲琳が前向きに「悪女」としての破滅フラグを打ち破っていくのがめちゃくちゃ楽しい。健康の意味が違うけど、主人公が持つポジティブ思考は見ていて健康に良い。既刊4冊。
望公太「性春デイズ 〜男子高校生の性の心理戦〜」→感想
男子高校生がひたすら下ネタ言うだけの怪作。
全寮制の男子校を舞台にひたすら男子高校生トークをするだけの会話劇。ヒロイン不在/絡み萌えとかもあまりなく/ひたすら生々しい下ネタをぶちかましていく作風で、それが大丈夫ならお馬鹿な男子高校生達のわちゃわちゃで健康になれるし、ひょっとしたら別のところが健康になる(かもしれない)(酷いオチだ!)単巻完結で気軽に読めるけどレーベル撤退済で入手難易度がやや高め。


「好きラノ 2020年上期」投票します。

ブログやtwitterによるラノベ人気投票サイト。2020年上半期の人気ライトノベルはこれだ!!
日曜の夜までだと思ってたら土曜締切だった危ない!!今回も参加させていただきます。

秀章「ヤンキーやめろ。メイドにしてやる」→感想
【20上ラノベ投票/9784065187364】
執事の主人公がヤンキー娘を拾ってメイドとして教育していく。失敗続きで悩みながらも「奉仕する者」として成長していくヒロインが、今の立場も失う覚悟でお嬢様の危機に立ち向かっていく姿がとてもカッコよかった。主人公とのラブコメも可愛いんだけど最初は折り合いの悪かったお嬢様と培われていく主従関係がまた良い。
落葉沙夢「─異能─」→感想
【20上ラノベ投票/9784040641959】
異能を与えられた人間たちが毎週一回デスゲームを繰り広げる、学園異能系デスゲーム物。全体像をぼかし、読者に先を想像させながらそれを半分裏切り斜め上にかっとんでいく物語が超楽しかった。群像劇のようでありながら、登場人物たちの因縁が集約されかたちどるラストもアツい。
二月公「声優ラジオのウラオモテ #01 夕陽とやすみは隠しきれない?」→感想
【20上ラノベ投票/9784049130218】
本来の性格を隠してアイドル声優をやってるふたりが実は同じ学校で、仲悪いのに仲良いフリしてラジオをやるハメに…というお話。口を開けば喧嘩ばかりな主人公二人が実はお互いの「声優」としての自分が持っていない部分に憧れ、良き友人というだけでなく最大のライバルとして並び立とうとする姿が良かった。
岬鷺宮「日和ちゃんのお願いは絶対」→感想
【20上ラノベ投票/9784049131840】
令和ナイズされたセカイ系。現実を連想させるような世界観描写と、理不尽なセカイを自ら変革しようとするヒロイン。そんな彼女となかば強制的に関わることになり、他人の在り方すら捻じ曲げる彼女の能力に複雑な想いと畏れを抱きながらも最後は自らの意思で彼女の手を取ろうとする主人公の姿が印象的でした。
瀧ことは「腐男子先生!!!!!3」→感想
【20上ラノベ投票/9784047360440】
同人作家JKと腐男子な担任教師が繰り広げるラブコメ。“神絵師”と“信者”、気の合うオタク友達、教師と生徒、そして……と色とりどりに変化していくふたりの関係性と女性向け同人オタクならきっと共感できる「オタクあるある」が楽しく、朱葉との関係を通してひとりの教師としても成長していく桐生の姿が印象的でした。ご卒業(完結巻発売)おめでとうございます!!!!
七夕さとり「悪役令嬢レベル99 その3 〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜」→感想
【20上ラノベ投票/9784040736426】
レベル上げジャンキーでコミュ力ポンコツな裏ボス令嬢による私TUEE系ラブコメ。我が道を行きすぎて誤解されやすい性格の主人公ユミエラと、そんな彼女を影に日向にしっかり支えるパトリックの関係性がとても可愛くて、私TUEE系異世界転生ものというよりラブコメとしてとても楽しく読みました。
ミサキナギ「リベリオ・マキナ3 − 《白檀式改》桜花の到達点−」→感想
【20上ラノベ投票/9784049128970】
絡繰少年とふたりの少女が繰り広げる正義と反抗のバトル・ファンタジー。吸血鬼と人間の対立が激化する中、運命に翻弄され、互いにすれ違いながらも手を取り合い、成長していく水無月とカノンの姿が熱かった。クライマックスである4巻もとても良かったけど3巻の逆境ぶり、盛り上がりっぷり、あと3巻の表紙がめちゃくちゃ好きなのでこちらに投票。続きが読みたい。
衣笠 彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編1」→感想
【20上ラノベ投票/9784040643298】
ナンバリングをリセットしての新学年編。1年生編は同学年内のクラス対抗戦がメインだったけど、2年生編では学園の運営方針を巡る上級生との争い、綾小路自身の進退を巡る下級生との争い…と縦にも横にも広がりを見せた物語が印象的。勢力図が書き換わった2年生内での駆け引きも楽しみだし、3巻がまためちゃくちゃ面白くなりそうで期待してます。

あと「今年1月〜6月に読んだラノベのおすすめ」はTwitterでまとめたものがありますのでもしよければこちらも併せて。紹介文など一部共通ですが好きラノ対象期間外に発売された作品などが含まれる関係で微妙にラインナップを変えています。

ブログに書くと「好きラノ」とネタがかぶりそうなのであえてツイッターでまとめました。


腐女子が選ぶ、腐女子が主役のラノベ7選

ずっと待ってた「腐男子先生!!!!!」完結巻発売で居ても立っても居られなくなったので、腐女子が主人公/メインヒロインな物語で好きなやつをざっくりまとめてみました。ざっくり下の方に要素の強さとかジャンルとか入れてますが個人的な感覚なので読んで間違ってても怒らないでください。良質な腐女子主人公ラノベの情報がありましたらツイッターかこちらのフォームまでお寄せください。

「腐女子が脇役」のラノベは結構色々思い浮かぶんですけど、「腐女子が主役」の作品って意外にないんですよね……いや私があまり読んでないラブコメラノベ方面とかに手を伸ばせば割と掘り出せそうな気がしますが。

なお、腐女子の脇役で好きなのは「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の海老名さんです。あの熟成された腐った感じと表向きのキャラの裏に隠された繊細なキャラクターがほんとたまらないな。今週から始まる俺ガイルのアニメ3期みんなみてください。

瀧ことは「腐男子先生!!!!!」→感想
「オタクあるある」にあふれる腐女子と腐男子のラブコメ
応援上映、コラボカフェなどWeb小説ならではの「最近の女子方面オタク事情」を踏まえたネタの鮮度の高さが絶妙で楽しい。リアルタイム連載は4年前からなので、ピンと来るネタも多いハズ。気の合うオタク男女、作家と読者、生徒と教師──と変幻自在に色を変えていく関係性も必見です。
Tag : [腐要素★★★★★][二次創作][現代・恋愛][オタクあるある][読者×作家][男の友情・腐れ縁]
3巻はラブコメ色強め。しかし1〜2巻の腐ネタ・オタクあるあるは特筆したい楽しさが。
節トキ「悪役腐令嬢様とお呼び!」→感想
腐女子悪役令嬢×百合オタ王子、腐れ縁二人の掛け合いが超楽しい
好きでもない乙女ゲーの世界の破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった主人公が破滅フラグはほっといてBL布教に勤しむお話。かなり強引に布教していく様子に思わず目をそらしたくなるときもあるけれど、中盤から登場する前世からの腐れ縁の百合オタ男子との掛け合いが楽しく、主人公によって覚醒させられた腐令嬢達とのドタバタも楽しかったです。
Tag : [腐要素★★★★★][オリジナル・ナマモノ][異世界・令嬢][恋愛未満のケンカップル][破滅フラグ]
同じ腐女子だからこそウワーッてなる部分もあるけど、個性豊かな令嬢達の性癖にはニヤリとしちゃう。
森美紗乃「奥様は貴腐人 旦那様はボイスマイスター」→感想
貴腐人×売れない声優、年の差カップルの成長ドラマ
BLドラマの主役(総受)に抜擢された売れない声優の主人公と、7つ年上の奥さん(腐女子OL)が織りなす物語。アダルト展開のあるBLの演技に最初は苦手感すら持っていた主人公がどう向き合っていくのか。奥さんの視点から描かれるMRのお話もこの頃の少女小説としては割と希少な感じで楽しかったです。それはそうと作中劇のBLゲームのシナリオがめちゃくちゃ性癖なので定期的に読み返してしまう……。
Tag : [腐要素★★★★][商業ボーイズラブ][現代・恋愛][お仕事もの][四角(?)関係]
主人公の価値観はやや発売年代を伺わせる。声優変更アリのリメイクゲームという悩ましいお題。
壱月龍一「ラ・のべつまくなし」→感想
純文系ラノベ作家×発酵系文学少女。ライトノベルを巡る恋物語。
二次元イラストが直視できない純文崩れのラノベ作家が、自作の大ファンである腐女子に一目惚れをして…から始まる恋のお話。今や少し古めかしくなったメール交換から始まるやりとりが甘酸っぱく、「ライトノベル」の存在意義を直球で問うていく熱い物語はラノベ読み全員に読んでほしい。主人公の親友との熱い男の友情もあるよ!!
Tag : [腐要素★★★][二次創作方面][現代・恋愛][ライトノベル業界][作家×読者][男の友情]
ヒロインが割と主人公達で妄想するけどそこが主題ではない感あります。ところで私は圭介×学ですね。
岩佐まもる「ROBOTICS;NOTES」→感想
天才プログラマー腐女子の視点から描かれる、スピンオフノベライズ
同名ゲームの物語を、メインキャラのひとり・腐女子で天才プログラマーの神代フラウの視点から描くスピンオフノベライズ。作中で語られる腐萌え語りがじっくり読めるだけでも楽しいんだけど、不器用でコミュ障気味な彼女の、主人公視点からは見えづらい本当の想いが描かれていくのが大変に楽しかったです。原作知ってる前提のノベライズなので興味が湧いたらアニメかコミカライズかゲームを追ってほしい(メインストーリーのノベライズは1巻で討ち死にしてしまったので……)
Tag : [腐要素★★★][雑食][ノベライズ][近未来・SF][オタク]
ゲーム内でのフラウたんのBL妄想が好きな科学ADVのオタク向け。なお舞台は近未来であるところの去年(2019)。
まめちょろ「私はご都合主義な解決担当の王女である」→感想
「BL世界のモブ女」になるのは思った以上に大変です
大好きなBL小説の脇役女キャラに転生してしまったけど、そこは男同士の恋愛が尊ばれ女が都合よく扱われる世界だった。思った以上にしんどい世界観だけど、異性に振り向いてもらえず死んだ魚のような目になっている女性達の悲哀がコミカルに描かれているので重くなりすぎずに読めてしまう。ハードモードな世界でBLに萌えてる場合じゃねえ!!ってなりながら生きていく主人公の姿は必見。
Tag : [腐要素★][二次創作(?)][転生令嬢][世界観設定が面白い][主従関係][BL界のモブ(女)]
ほんとこれ読んでくと「萌えてる場合じゃない」なんだよなあ
小林来夏「キスとDO-JIN!」
世間に疎いお嬢様(腐女子)の同人界シンデレラストーリー(with執事さんは心配症)
壮絶な筆の速さと正確な技術を持つ世間知らずのお嬢様が、初めて参加したイベントでとある大手作家の目に止まり…から始まる同人界シンデレラストーリー。専業やら転売やら脱税やら、同人界の危ないネタを攻めていくスタイルと同人大手のアレコレネタは普通にサークルやってるだけではなかなか見えてこない世界なので楽しかった。あと執事の強烈なキャラはまじで必見。問題はレーベル死亡済+電子書籍なしという入手難易度の高さですね…(でもこの話するなら入れたかった)
Tag : [腐要素★★][二次創作・一次創作][現代・恋愛][同人業界][大手サークル][執事がつよい]
腐というよりは同人業界と描き手のあるあるかなぁという気はする。執事は必見。


2018年に読んだ面白かったライトノベル6選

ここ数年、「好きラノ」への投票でお茶を濁してしまいがちなのですが、今年は割と今年発売でない既存作を後から追いかけるパターンが多かったので、「今年面白かったラノベ」を別にまとめることにしました。

なろう系の人気やコミカライズがWebで読めるレーベルが増えた関係上、発売日に関係なく面白かった作品を後から追いかけることがしやすくなったような気がします。今年は特に割と「なろう」から遡るパターンや、なろうで最初から最後まで読んだので感想を載せてない作品が多くあったので、いろんな「変化」を実感した一年だった気がします。

amazon.co.jp:ファイフステル・サーガ 再臨の魔王と聖女の傭兵団
タイプの違うふたりの「将」の活躍が、最高に燃える。
師走トオル「ファイフステル・サーガ」
未来の自身の「死因」から原因を辿り、状況の打開を図っていく展開が面白い。主人公である傭兵団団長・カレルと裏の主人公的存在である昼行灯を装う王子ヴェッセル、カレルとの初々しい夫婦ぶりをみせるセシリア、傭兵団の個性豊かな仲間たちなど魅力的なキャラクター達が所狭しと駆け巡るの所も楽しいシリーズです。
特にコルネリウス隊長は絶対女子受け良いと思うので注目しててほしい。

amazon.co.jp:魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?
もどかしかわいいバカップル!!あったか疑似家族!!ごつい老年執事。
手島史詞「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?」
不器用な魔王(候補)の男が奴隷エルフに一目惚れ。勢いで全財産出してお持ち帰りしてしまったけどどう接したらよいかわからない!というもどかしさ満点のファンタジー系ラブコメ。家族の愛に恵まれなかった彼らが「家族」として温かい関係を築いていくのが楽しく、それと同時に少しずつ明かされていく『魔王』の謎とそれに立ち向かう姿が熱い。あとコワモテ老年執事が最高に萌えるのでそっちの属性いける全人類読んで。

amazon.co.jp:ロクでなし魔術講師と禁忌教典11
今一番ノリにノってる気がする(私の中で)学園ファンタジー。
羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」
物語も折り返し地点に入ってから毎回本当に面白い。一昨年以前から追いかけてるシリーズだとぶっちぎりで面白かったのがやっぱりロクアカだなあと。総力戦の前半クライマックスだった10巻の盛り上がりも最高でしたが、やはり個人的に推したいのはイヴ=イグナイトが学園にやってくる11巻。アルベルトと対決する13巻は期待値が高すぎてまだ読めてません!!好きラノまでには読みます。

amazon.co.jp:腐男子先生!!!!!2
鮮度の高いキレッキレの「オタク楽しい」ラブコメ!!
瀧ことは「腐男子先生!!!!!」
同人作家のヒロインとそんな彼女の事を「神」と崇める担任の先生(腐男子)のやりとりとわかるとニンマリできるオタクネタがめちゃくちゃ楽しいシリーズ。2巻が出ましたやったーー!!!散りばめられたオタクネタのリアルタイム感がまさにWeb小説原作という感じの楽しさで、元ネタを知らなくても全然楽しめますが鮮度高いうちに読むとまた一つ違った楽しみがあるので気になる人は今のうちに是非!!と推していきたいです。なろう版で展開している後日談シナリオも楽しみにしてます。

amazon.co.jp:アビス・コーリング〜元廃課金ゲーマーが最低最悪のソシャゲ異世界に召喚されたら〜
課金ガチャゲーなのに課金できないとかマジつらい。
槻影「アビス・コーリング〜元廃課金ゲーマーが最低最悪のソシャゲ異世界に召喚されたら〜」
1巻が微妙なところで終わっていた上に2巻が出なかった書籍化ラノベ。この話、後半になるにつれどんどん「課金ゲーなのに満足な課金が出来ない」というジレンマが溜まってくるのがどうしようもなくソシャゲやってるとわかるわかるすぎたし、死んだソシャゲを再び遊べる喜びと、異世界に来てしまった事への蝋梅が感じ取れるようになってくるのが面白かったのでこれほんと、最後まで書籍化してほしかったなあ……。

amazon.co.jp:回復術士のやり直し〜即死魔法とスキルコピーの超越ヒール〜
男と男の歪みまくった殺し愛が凄い(腐女子なみの感想)。
月夜涙「回復術士のやり直し〜即死魔法とスキルコピーの超越ヒール〜」
なろう版で7章くらいまで読んでるんですけど(書籍版は5巻まで)、《砲》の勇者との殺し合いを突き詰めた先に生まれたお互いへの「強敵」としての信頼感と、一度記憶をリセットしてるはずなのにケアルに運命感じちゃってる《砲》の狂気が私は大変に好みなのですが正直腐方面にプレゼンするにはマニアックだと思うし本編はハーレム復讐物なので聞き流して欲しい。あとたぶん書籍版だとそこまで行ってない。自分の狂気を「復讐」という大義名分で正当化していく、読んでると正気が歪む感じの展開が好き。


「好きなライトノベルを投票しよう!! 2017年上期」投票します。

企画元:好きなライトノベルを投票しよう!! - 2017年上期

 今回も参加させていただきます。あと1時間ぐらいで締め切りですが、Twitterからの投票も受け付けられてますのでお気に入りの作品があるかたは是非ご参加ください!

amazon.co.jp:ラノベのプロ!2 初週実売1100部の打ち切り作家
望公太「ラノベのプロ!2 初週実売1100部の打ち切り作家」
【17上期ラノベ投票/9784040721361】
ラノベ作家主人公の業界暴露ラノベ……という名を借りた幼馴染ヒロイン大正義ラノベ(だと思ってる)。1巻までで結構さくさく仲が進展してしまうので今回は…と思ったらナチュラルにノロケる主人公とヒロインの破壊力がひたすらヤバかったのでとりあえず幼馴染スキーに絶対に読んでほしい一冊。創作者達の物語としても大変楽しくて、特に今回は打ち切りを回避するために文字通り作家生命を掛けた大博打に挑む姿が、とてもアツかったです。
amazon.co.jp:異世界取材記 〜ライトノベルができるまで〜
田口仙年堂「異世界取材記 〜ライトノベルができるまで〜」
【17上期ラノベ投票/9784040722313】
異世界ハーレム物を書くために本物の異世界に取材旅行に行くことになったラノベ作家のお話。ラノベ関係のメタネタにニヤニヤしたり、作家達が最高の物語を書くために繰り広げる熱い戦いに震えたり、最高に楽しい1冊でした。「サモン」が飛び交う最終決戦は必見。
amazon.co.jp:腐男子先生!!!!!
瀧ことは「腐男子先生!!!!!」
【17上期ラノベ投票/9784047347106】
腐女子の女子高生と隠れ腐男子のイケメン教師が繰り広げるお話。定番のネタから最新のネタまで、幅広くカバーされたオタクネタに「あるある…」となったり、主人公と先生のもどかしい関係にのたうち回ったり。腐女子(男子)モノとしてもラブコメとしても満足度の高い一冊。
amazon.co.jp:どうでもいい 世界なんて 2 -クオリディア・コード-
渡航「どうでもいい 世界なんて 2 -クオリディア・コード-」
【17上期ラノベ投票/9784094516487】
遅れてきたアニメ前日譚の千葉完結編。声優繋がりとか作家繋がりでぶちこまれるメタネタの数々と、その背後で蠢く不穏な人間関係のハーモニーのあたり、なんというかとても渡航作品を感じる……。そして千種兄妹のふたりでひとつの関係性が最高によかった。個人的に運命共同体として描かれてると思ってるんですけども、それがとんでもなく甘く描かれてしまうからたまらない。
あと、明かされた霞の真の能力の設定死ぬほど美味しかったのでアニメ二期とはいわないのでなにかこう……スピンオフとか続編話とか別の展開を……お願いします……。
amazon.co.jp:スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
森田季節「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」
【17上期ラノベ投票/9784797390445】
過労死して魔女に転生した元OLが、最弱モンスターのスライムを倒して小遣い稼ぎをしてるうち、経験値が蓄積され続けて300年後に最強の魔女になってしまったというお話。押しかけ弟子や子供(?)達との疑似家族関係がとてもあたたかく、日々の生活に追われる社会人には眩しすぎるほどのゆったりとした時間に癒やされる……。
amazon.co.jp:Chaos;Child -Children’s Revive-
梅原英司「Chaos;Child -Children’s Revive-」
【17上期ラノベ投票/9784063815849】
あらゆる意味でゲーム本編ありきの物語なのでここで投票するのは……という部分もあるんですけど物凄く面白かったので残りの枠で。ゲームの最終EDの後、残されたヒロインたちが寄り添いながらも少しずつ新しい関係を築き、再び歩きだす姿が印象的でした。どの物語も本当に涙腺破壊レベルで泣かせてくるのでずるい。
最高に面白い物語なんですけどゲームのネタバレ全部踏まえての面白さなので気になった方は是非ゲーム本編をやってください……。